トスカーナの贋作
イタリアシリーズで、続けます。最近、仕事帰りにひとりで見た映画です。
大人のラブストーリーという感じでしょうか。
著書の講演のためトスカーナの街アレッツォを訪れたイギリス人の作家ジェームズを、彼の講演を聞きにきていたファンの女性が美しいルチニャーノの街へ誘う。
どちらも一度は結婚したものの、今は一人。
女性の方は、ギャラリーのオーナーで、フランスから息子と移住してきたが、だんだんとその息子との付き合い方が難しくなってきて、心が穏やかに満たされることがなかった。
男性の方も、長年の一人の生活に慣れ親しみ、それを寂しいと思うこともなかった。
そんな二人が入ったカフェの女主人に「夫婦」と勘違いされ、それをきっかけに、15年連れ添った夫婦を一日演じることで、二人の関係は始る。
二人の「夫婦」の会話は、最初は、「15年前の今日、ここで結婚式を挙げたのよ!」とかわいい嘘から始まり、だんだんと、夫婦の本音が飛び出す。
夫としての本音。妻としての本音。
そして、それは、演技なのか本当なのか、分からなくなってくる。
甘えたい彼女。なかなかそれを受け入れられず、どうしたらよいか分からない彼。お互いが夫婦だったときの問題点が浮かび上がる。
平行線の会話が続く中、お互いが夫婦だった頃の記憶が蘇り、過去・現在の出来事が混在しているようで、ストーリーとしては、分かりづらいところもある。
原題は「Copie Conforme」(認証された贋作)というとおり、何がオリジナルで、何がコピーか、そしてオリジナルだから価値があるのか、コピーには価値がないのか、と、二人の関係を通して考えさせられる。
トスカーナの美しい街と、イタリアのワイン、そして男と女は、この風景によく溶け込む。 Orangeも一度は訪れてみたいところです。
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